2019/06/21

こんにちは。
兵庫県加古川市の岡と申します。
僕の紹介したい人はこちら!
上野真人(うえのまさと)さん、プロのコーヒー焙煎士です。
上野さんは、大阪のイタリアンバールでバリスタとして勤務し、カフェの知識は増えたものの、肝心のコーヒー豆に対する知識が全くないことに気づき、イタリアンバールを退職。
コーヒー豆・焙煎について学ぶことを決意しました。
その後、神戸市の企業に入社し、取り扱っているコーヒー生豆の生産国に毎年赴き、生産者と話し合うことでコーヒー豆の知識を得るだけでなく、現地の状況も肌で知ることができたそうです。
また焙煎業務に携わり、アメリカの焙煎トレーニングを受講(日本で3名しか受講していないそうです!)。現在は日本スペシャルティコーヒー協会(S C A J)の審査員であり、コーヒー豆の品質を評価することのできるコーヒー豆鑑定技術者の国際認定資格を所持しています。
今回、僕が推薦したのは、上野さんが頑張り屋さんだからではありません。
上野さんは2016年6月、神戸のポートアイランドに「L A N D M A D E」というコーヒーショップをオープンしました。
そこでは近所の子どもたちが小銭を握りしめ100円の“子どもコーヒー”を買いにきます。
その100円のうち10円をその場でお返しし、子どもたちの手によって「チャイルド・ケモ・ハウス」への募金をしてもらっています。
「チャイルド・ケモ・ハウス」はポートアイランド内にある、小児がんを初めとした医療的ケアが必要な子どもたちが、家族と共に家のような環境で治療が受けられる施設です。
上野さんは骨髄バンクのドナーとして入院した際にその存在を知りました。
小児がんは、医療の進歩により生存率が7~8割となりましたが、治療中の生活はあまり改善されてきたとはいえません。
隣の患者さんとカーテン一枚で仕切られた、わずか2坪の病室では、ひそひそ声での会話ばかりで過ごすなど、ストレスを抱えながらの生活が長期間続きます。
大きな病気になったから、たくさんのことをあきらめて周りに気を遣い続け、家族にまで申し訳ないと思ってしまったりします。
「かあさん、家に帰りたい」「病気になって、ごめん」・・・。
子どもたちのそんな切実な言葉を受け、「子どもは社会で支える」というみんなの思いが募ってできたのがチャイルド・ケモ・ハウスです。
「理不尽を社会で解決したい」というチャイルド・ケモ・ハウスの姿勢は、生産者を守ることにもつながるスペシャルティコーヒーの取り組みと深くリンクし、少しでも近くで支援したいという思いが神戸ポートアイランドでのスタートを決意させました。
・・・そんなL A N D M A D Eの商品のひとつにコーヒーバッグがあります。
ティーバッグのような要領で美味しくコーヒーが飲めるものですが、これを作ったのは、お手軽に飲めるためだけではありません。
コーヒー豆の生産者の多くは収入が少なく、貧困状態にあります。
もちろん自分で収穫したコーヒーなんて飲むこともできません。
そんな方々にも「あなたの作ったコーヒーだよ」と飲んでもらおうという想いも込められています。
上野さんとは去年の10月に一度お会いできましたが、物腰が柔らかく、すごく笑顔のチャーミングな方でした。
そんな上野さん、コーヒーを通じて理不尽な社会問題を解決させようとされている熱い方だと知り、今回このような機会をいただき推薦いたしました。
もし共感いただけましたら投票お願いします^^
L A N D M A D E